第20話
「ライア!そっちは片付いたか!?」
「あぁ、情報聞き出す前にやっちまったが」
「ライア、フェン!!レオン様から通信来たぞ」
『そっちはどうだ?』
式神越しにレオン様の声がしていた
向こうは安全のようだ
「こっちは片づけましがなんか妙なんですよね」
『妙だと?』
「いくら鬼族の増援が来たとしても城に残っているヴァンパイアの数が少ない。」
「それにそれに!目的の姫様の奪還もせずにあっさりひいちゃうなんて」
ライアは少し興奮気味で話していた
暴れたりないのだろうか
「あー僕もそう思います。姫様を殺そうと思えば増援が来る前に数で押しつぶせたはずなのに、護衛一人で持ちこたえていたなんておかしいです」
ルーラは淡々と理由を述べた
『…まさか…内部犯…か?』
「かもしれないですけど、今鬼族で怪しいの全部リアン様がつるし上げて処分なさったじゃないですか」
『だとすれば人間側の…?』
「ティナ様からその辺聞いてないんですか?」
『聞く前に眠らせたから知らん』
「扱いが雑すぎますそんなんだからレオン様振られちゃうんですよ!」
ルーラがレオン様の今世紀最大級の地雷を踏みぬいた
『ほう?では後程詳しく聞くとしようか?ルーラ」
「あ、わわわ!別にレオン様に詳しくお話することなどありません!!!」
「「馬鹿だ」」
「そこ声揃えんな!」
ゴホンと咳ばらいをしたレオン様が話を終わらせた
『警戒を怠らず部屋の外を見張れ』
「「「承知しました!!」」」
―――
もう一刻の猶予もないか…あいつ等にも知らせとくか?
クロードへの連絡用の式神を取り出そうとするとティナが袖を引っ張る
…馬鹿な…起きてる!?
「だ…め」
そういうとまた気絶する
「この様子だとあっちも知らせてないようだな」
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