第12話
言葉が出ずにじっと見たザクに続けて話す
「私は、アナスタシアの父との子に産まれた異物。アナスタシアとは異母姉妹になるわね」
「何でまた…」
「さぁ。私の手で殺したからもう詳しいことは聞いてないけれど疎ましいと思っていたのは事実よ。その悪意に私はずっとさらされてきたから」
「…極めつけはこの見た目。鬼族では珍しいの。普通は黒髪とか茶髪なのに銀髪の赤目…疑うことのできない事実。この姿で生まれてこなければ私は少し違ったのかもしれないけれど」
「珍しいって?」
「アルビノが生まれる家系って、王族でも限られているの。テンペスタ家以外で生まれた例はない…。それにアルビノってね短命なの」
「短命?」
「そう、アナスタシアがそうだったかは知らないけれど、前に呼んだ本にはそう書かれていたわ。だから生まれつきの虚弱にも納得がいく」
「それは…王子には…」
「まだ話さないわ。」
―――
「あの頃が懐かしいわね」
「って数日しか経ってませんよ」
「そうかしら」
「そうですよ大体お嬢さんは…」
外で悪意を帯びた殺気を感じザクが説教を始めるのを止めた
「…ザク。少し外の様子見てきて」
少しまじめな私の命令に驚きつつ外の様子を見に行った
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