第16話、放課後、俺達は、、
『晴樹、、しよ。』
『で、でも俺、上手くないし』
『大丈夫だよ、私がリードしてあげるか
ら。』
『わ、分かった!そ、それじゃあ、入れるよ』
『うん、いいよ。』
そして俺は、、、
ピッ_______
選んだ曲の送信ボタンを押した。
『待ってましたぁ!!晴樹、風香ちゃんの足引っ張るんじゃねぇぞ!』
『風香、晴樹くん、頑張れー!付き合って初めての共同作業だよー!』
『分かってるよ!もう、ほら風香歌うぞ!』
『はーい!晴樹、頑張ろうね!』
俺達四人は放課後、俺と風香が付き合い始めたのでお祝いパーティと称してカラオケに来ていた。
俺と風香が選曲した歌は、有名なソロアーティストの男女がコラボしたラブソングで、少し前に公開していた映画の主題歌にもなっていた。
最初は風香のソロから始まった。
『君に出会・え・て良かった〜』
風香が曲の歌詞に合わせて俺に指を指していた。
『ヒュー、ヒュー!歌ってる時までイチャついちゃって、ラブラブだな〜』
健太が茶化すように愛の手を入れてきた。
俺は、照れてしまって、もじもじしているとそれを見た菜月がくすくすと笑っていた。
(くそ〜、好き勝手言いやがって。)
そしてハモリの部分になったので俺も歌い始めた。
『なんだよ晴樹も、歌上手いじゃん!』
『本当ね、二人の歌が凄く綺麗に聞こえる、
やっぱり相性ピッタリね二人とも』
二人がそんな事を言っていた。
すると、歌っている風香が俺に向かってニコッと笑いかけてきた。
それに釣られて俺も笑い返した。
そんなやり取りが何回かあった後、俺と風香は歌い終えた。
パチパチパチパチ
二人が拍手をしながら感想を言ってくれた。
『二人とも上手かったよ!』
『そうね!上手かったわよ二人とも!』
『ありがとう、二人とも!でも風香がリードしてくれたお陰だよ、ありがとう風香』
『そんな事ないよ!晴樹が上手かったから私も合わせてやすかったよ。』
その後、一人で歌ったり、またデュエットしたりと楽しく歌っていたら気付けば終了時間になっていた。
『はぁ〜楽しかった、今日はありがとう!俺達のお祝いをしてくれて!』
『本当に楽しかったよ!ありがとう菜月、健太くん!』
『どう致しまして!楽しんでくれたようで良かったよ!』
『そうね!それじゃあそろそろお開きにしましょうか』
『そうだね、それじゃあ、、』
『『『『また明日!』』』』
そして、俺達はそれぞれの帰路に分かれて今日はお開きとなった。
________________________
『今日は楽しかったね!』
『そうだな!あの二人には感謝しないと』
俺と風香は手を繋ぎながら帰っていた。
今思えば、こうしてまた一緒に帰れるようになって、本当に良かった。
俺と風香は帰りながら、何度もたわいの無い話をずっとして、楽しく帰っていた。
そして楽しかった時間は終わり、気付けば家の前に着いていた。
『もう着いちゃったね。』
『そうだな。』
俺と風香は中々手を離せずにいた。
『 ............... 』
『 ................』
流石にいつまでもそのままでいる訳にも行かないので俺から手を離した。
『あっ、』
その瞬間風香が、少し寂しそうな顔になった。
なので俺はこう言ってあげた。
『また明日も会える訳だし、今日はこれくらいにしよう、、な?』
『わかった、我慢する。』
風香が不貞腐れながらも納得してくれたようだ。
『それじゃあ、また明日!風香』
そう言って歩き出そうとした瞬間、風香に腕を引っ張られた。
なので俺が風香の方に振り返ると、、
『風香、どうし、、、、んっ!!』
風香にキスをされた_________
『えへへ♪また明日、晴樹!』
『う、うん、また明日。』
そうして風香は自分の家に入っていった。
俺は突然の出来事にただ呆然としていた。
しかし、徐々に今起きた事を理解出来るようになると、俺はこんな事を思った。
『俺の彼女、可愛い過ぎだろ。』
………………………………
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