第15話、幼馴染から恋人へ
翌日、、
俺達二人は、今回の件で迷惑を掛けてしまった健太と菜月に無事仲直りをして付き合うことになった事を報告しに行った。
『二人のお陰もありまして、無事付き合うことになりました。。』
『なりました。。。』
俺達がそう言って報告すると健太と菜月はため息をつきながらもこう言ってくれた。
『はぁ〜、色々と言いたい事もあるけど今は置いといて、二人ともおめでとう!!』
『そうね、二人とも本当におめでとう!!』
二人は俺達の事を祝ってくれた。
『ありがとう!健太!菜月!』
『二人がいなかったら俺達、今頃どうなっていた事か、今考えると恐ろしいよ。』
『だから、本当にありがとう!』
『私からも言わせて欲しい、本当にありがとう二人とも!』
俺と風香は、今回の立役者である健太と菜月に心からお礼を言った。
『本当に感謝してほしいよな、なぁ菜月』
『本当にそうよね、晴樹くん!もう風香の事悲しませたら絶対に許さないからね』
菜月がそう言ってきたので、俺は菜月の目をしっかりと見てこう言った。
『分かってる、もう絶対に風香を悲しませたりしない!』
『だから俺、これからずっと風香を幸せにしてみせるよ。』
そう言うと二人は俺を茶化すようにこんな事を言ってきた。
『晴樹も言うようになったな、ずっと幸せにするだなんて、それってまるで、、、』
『本当にそうね、ずっと幸せにするだなんて、それってまるで、、、』
そして健太と菜月は声を合わせて俺に言った。
『プロポーズしてるみたいだな!』
『プロポーズしてるみたいだね!』
そうすると風香は俺の制服の裾を掴んで顔を真っ赤にしながらこう聞いてきた。
『晴樹、私と結婚してくれるの?』
『うっ、そ、それは。』
予想外の質問を風香からされて、俺はなんと返したらいいのか分からなくて言葉が詰まってしまった。
それにしても、その上目遣いでそんな事言われたら俺もドキドキしてしまう。
彼女になっただけで、こんなにも可愛く見えてしまうのだろうか。
(恋は盲目なんて言うけど、全くその通りなのかもしれない。)
そう思いながらも、取り敢えず風香にはこう返す事にした。
『それは、その内にと言う事で。。』
『わかった、楽しみにしてるね!』
そう言って風香は俺の腕に抱きついてきた。
『ふ、風香!?』
突然風香が抱きついてきたのでら驚いたんだ声を上げると、、
『おう、おう!早速見せつけてくれるなー』
『全くもう、もう少し場所を考えてイチャつきなさいよね』
茶化す健太とは反対に、菜月は呆れたようにそう言ってきた。
そう言われて周り見渡すと、クラスメイト達に笑われている事に気付いた。
『ヒュー、ヒュー!お熱いね二人とも!』
『この教室だけ真夏になったみたいだ、おい、誰か冷房入れてやれー』
『風香ちゃんおめでと!やっと想いが伝わって良かったね!』
『風香ちゃん、照れて可愛いーー!』
クラスメイト達からお祝いの意味を込めて茶化されてしまった。
『う、うるせぇ!!』
俺は顔を真っ赤にしながらそんな事を言ったが、照れ隠しのために言っただけで実際はそんなに悪い気はしていなかった。
どうやら風香も同じ事を思っていたらしく、俺達二人は顔を見合わせて一緒に笑った。
『えへへ♪晴樹これからもよろしくね!』
『こちらこそよろしく!』
そうして俺は改めて、風香と恋人になった事を実感したのであった。
……………………………
読んで頂きありがとうございました!!
感想、評価お待ちしております!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます