第17話、再びやってきた二人だけの勉強会①
朝、いつもように風香と学校に向かっていると近々行われる中間テストの話になった。
『そう言えば、晴樹って中間テストの勉強ってやってる?』
『まだやってないけど、そろそろやり始めないとダメだよなぁ。』
テストまで残り二週間となった今日、そんな事を話していると風香がこんな事を提案してきた。
『あのさ、晴樹、もし良かったら一緒に勉強しない?また晴樹の家で。。』
前に俺の家で宿題をやった時に、あんな事が起きてしまったせいか少し照れながら風香がそんな事を言ってきた。
『いいよ!それじゃあ今日の放課後からでいいかな?』
俺は明るくそう答えた。
一見、普通に答えたように見えるが実はそうではなくて、実際色んな事を考えてしまっていて俺の心臓はドキドキしっ放しだった。
(こ、これって、そう言うことだよな?俺達、つ、付き合ってるわけだし。)
(この前はまだ付き合ってなかったけど、今は、、いやいやでも本当に勉強するだけかも知れないし。。。)
そんな俺の葛藤など知らない風香は俺と一緒に勉強が出来る事が楽しみなようで嬉しそうにしていた。
『それじゃあ放課後に、一回家帰ってから晴樹の家にいくね!』
『うん、わかった!』
俺は色々と思う事があったが取り敢えず学校へと向かった。
(一応準備はしておこう)
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『へぇー、今日風香ちゃんと家で勉強するのかー』
俺は教室に着くと健太に、風香と勉強する事になったと話をした。
『まぁ、テストも近いしやろうかって風香が誘ってきた。』
『そっか、でも保健体育ばっかり勉強するんじゃないぞ!』
『バカ!そんなでかい声で言うなよそんな事』
『でも、やっぱりそう言う事なのかな?』
俺が疑問に思っていた事を健太に聞いてみた。
『まぁ、風香ちゃんはどう言うつもりなのかは知らないけど、普通だったらそうなってもおかしくはないと思うぞ。』
『やっぱりそうだよな、一応準備しとくか。』
俺が小声で独り言を言うと、健太に聞こえてしまった様で
『なんだよ!晴樹がやる気満々なのかよ』
『ち、違うよ!念のためだよ、念のため!』
『本当か〜、まぁいいけどさ』
そんな訳で俺は放課後の勉強会に向けて準備を密かに進めていた。
そして迎えた放課後。
俺達二人は家の前で一旦分かれて、30分後に俺の家に再度集まることになった。
そして、30分間の間俺は何をしていたかと言うとまず部屋着に着替え、部屋を綺麗にし、そして万が一の自体に備えた準備を念入りに行っていた。
『よし、これで大丈夫だろ!あとは風香が来るのを待つだけだ。』
俺はドキドキしながら風香が来るのを待っていた。
ドックン、ドックン、ドックン
心臓の高鳴りが徐々に大きくなり今か、今か、とその時を待っていると。
ピン、ポーーン♪
『き、来た!』
家のインターホンが鳴った。
俺はダッシュで階段を降りて、玄関を開けた。
『お待たせ、晴樹』
『い、いらっしゃい。。』
風香を見た瞬間、俺は言葉を失った。
いや、もっと分かりやすい言い方をすると風香の姿に見惚れてしまっていた。
今俺の見ている風香の格好はどんな感じかというと、
まず上から少し丈の短めのグレーのTシャツにその上から黒と白い斑模様の薄手のカーディガンを羽織っていて、下は黒のジーンズ生地のスカートを履いていた。
風香にとても似合っていて凄く可愛いかった、というかエロ可愛いかった。
その格好は思春期の俺にとっては、控えめに言って少し興奮した。
『晴樹の視線がなんか、イヤらしいよじっと見過ぎだよ。』
風香が自分を隠す様な仕草をした。
『ご、ごめん!凄く似合ってたから見惚れちゃって。。』
『冗談だよ、そう思ってもらえて嬉しいよ。』
風香は照れながらそう言った。
そして、少しの間沈黙が続いた。
『『................』』
そして俺が先に口を開いた。
『と、取り敢えず上がりなよいつまでもここじゃなんだし。』
『そ、そ、そうだね!お邪魔しま〜す。』
こうして俺と風香の二人っきりの勉強会がこれから始まろうとしていた。
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読んで頂きありがとうございました!!
感想、評価お待ちしております!!
この続きはこの後、20時半〜21時頃に公開しますので暫くお待ち下さい!!
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