70th A Night of Defeat.
HUの自室のレナードはディスプレイ上の大佐と向かい合っていた。
「まぁ気にするな。こちらにも驕りがあった。事前に拡散弾頭でも持たせておけばこうはならなかっただろう。向こうが決戦専用の装備をよく揃えてきた。」
レナードは黙って聞いていた。どうもそれだけではないように思われた。確かに軽装の小太刀特化型には度肝を抜かれたか、何より動きが普通のAIとは全く異なるように思われた。まるでコクピットを前面に押し立ててグイグイ前進してくるようなそういう圧力を感じた。だが話す気にはなれなかった。
大佐は続けた。
「まぁしばらくゆっくりするといい。休暇の件は通しておく。」
そういうと通信が切れた。
独りになると俺はどうしようもない気持ちになって泣いた。
どれくらい時間が経ったかは分からない。エレドアから着信があった。
彼女は言った。
「大丈夫??ひどい顔だわ。」
レナードは顔を伏せたまま、返した。
「俺は大丈夫だ。心配ないよ。
エレドア。俺はしばらく休暇を取るよ。
少し旅でもしようかと思う。」
外は真っ暗でシーンとした静かな夜に、遠くでフクロウの鳴く声が聴こえた。
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