69th A Party of A Victory.
アルカディアは国を挙げてのお祭り騒ぎになった。町の至るところで国旗がはためいる。通りの端々に出店が出ており、町のみんなでこの祭りを楽しんでいるようだった。
「こんなに人がいるとは思わなかったな」
俺は独りつぶやいた。
道で女の子を連れた女性を見かけた。乳母車を押している。よく見ると以前お世話になった女医さんだった。
俺は声をかけた。
「お子さん産まれたんですね。おめでとうございます。」
彼女は答えた。
「そうよ。この子もいつかあなたみたいに立派になるのかしら。」
「いえ、俺はそんな、、、」
「謙遜しなくていいのよ。みんなが貴方に感謝してるわ。さあ行って。皆の英雄を独り占めするのは悪いもの。もうすぐセレモニーでしょう?」
「はい。それでは。」
俺は一礼するとその場を離れた。彼女と小さい娘はしばらく手を振っていた。
町の中央にある大広間に機兵が整列した。色んな機兵が集まった。俺も自分の機兵の下についた。三十機ほどだろうか。どの機体もピカピカに磨いてあるがよく見ると古傷があちこちに見える。しばらく周りを見渡していると知らないうちにこうやって皆と戦ってきたんだという実感がわいてきた。自分の機兵を見上げると、彼は静かにこちらを見下ろしていた。
修道女が列をなして俺たちの前方に集まった。一人一人がまるで俺たちよりも軍のように
【国母マリアの名において、この度の決戦を制し国を難よりお救いになられました。カイン様、ここに第一等紅殊褒章を授与します。】
そう声が広間に響き渡ると
ワアアアア!!
一斉に歓声があがった。
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