5
「本当に神様って自分勝手だわ。そのせいであたしの数年は馬鹿を見て無駄にした気分よ。お父様が
「貴様の父親は神仏が何であるのかをよく体験し、
「なるほどね。お父様も教えてくれればよかったのよ。まぁ、聞いたところでお父様の言う事なんか聞かなかったでしょうけど」
「よく己を分かっているじゃないか」
「アンタに褒められても嬉しくないわ。結局、あたしは悪を気取っている馬鹿だったってことね。アンタの言う通り悪になりきれないなら初めからやらなければよかったかもしれない。そうね、決めた」
肌にまだ締め付けられた赤い痕が残る
「殺してくれていいわ」
「アンタが喜びそうなことをあたしがすると思う? 生か死かって選ばせれば、当然のように生にすがるとでも思っているんでしょ。泣いて生かしてくださいなんてやるぐらいなら死ぬ方がいいわ」
「貴様の父親は泣いてすがってきたんだがな」
「あれと一緒にしないでちょうだい。方法は何でも構わないわよ、苦しんで苦しんで死んで行くのも良いかもしれないし、楽に死のうなんて元から考えてないから。そうね、欲を言うなら死んだあとの肉体が綺麗な方がいいわ」
開き直ったような態度ではなく、本当にそれでいいと全てを受け入れる様な物言いに
そして暫く考えた後、くるりと踵を返して、未だうずくまったままの
「また聞かないから言わないつもり? あたしの殺し方位教えてくれてもいいでしょ。内緒で驚かそうっていうならそれでもいいけど。それに
背中から声がかけられ、足を止めた
「貴様の希望通りにするのは
「はぁ?」
「だから、止めた。貴様は生かしてやることにした、感謝しろ。
「生かしてやるとか、
「何だ喜ばしいだろ? 生きられるんだぞ。それに鬱陶しい弟の存在も無くなるんだ。この決定に納得してないなら条件を付ければ納得するか? 生かしてやる代わりに、
口角を引き上げ悪巧みを楽しむような微笑みに、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。