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(凄い、鹿に牛、鶴や蜂の神使まで。眷属がここまで集まることがあるだろうか。
自分の横で膝から崩れる様に蹲っていくトモカヅキに向かって、
「やはり、香をたきしめた衣服だけでは辛いか。これを付けておけ、随分楽になるはずだ」
言われてネックレスを受け取った途端、締め付けられるような空気から解き放たれ、未だ毛が逆立つような感覚があるが動けぬほどではなくなる。
ペンダントトップには多面にカットされた無色透明の石が月明かりを反射して美しく輝いていた。
「ダイヤモンド?」
「違うな、それはゴシェナイトだ。香を携帯することも可能だが、香だとアヤカシの部分で辛くなる可能性があるだろうし、石の方が持ち運びには向いている。それに石は香よりも直接的に力が発動するから今使うのが一番適しているんだ。それはベリルという石だがその色によって名前が変わる。緑になればエメラルドだが、無色透明のそれはゴシェナイトと言って陰陽のバランスを取り、弱ったチャクラを活性化させる。人間の場合は本人が信じなければ力を発揮してはくれないが、アヤカシであるお前の存在は神々と近しい場所にあるからな、信じる信じないは関係ない。これから更に神気は強くなる、私の傍に居れば居る程な。そのゴシェナイトにひびが入るようなら言え」
「ひびが入ったらどうなるんです」
「当然石の力は無くなる。それに石が耐えられないほどの神気が満ちていると言うことだ。下手をすればお前の存在は消し飛んでしまうぞ。いいな、必ず報告しろ。
「おぉ、
「いつ見ても素晴らしきかな」
「神々しい、宴にはなんとも良い光景じゃ」
神使が口々に話し、その声を聞きながらため息を付いて
「面倒だ、一気に行くぞ」
「は、はい」
「
「言われなくてもそのつもりだし、皆食欲旺盛でさっきからうずうずしているわ。こっちの心配は全くしなくていいからね」
「
静かに響いた
(凄い、火の神を降ろしたんだ)
溶けてなくなった鉄の門扉を見つめながらトモカヅキは隣から発せられてくる圧倒的な神気に中てられて、乾いてくる喉に唾液を送り込んだ。
そこにある気配は人間ではなく明らかに神。
これだけの神気を
橙色の光が和らぎ、髪の毛がその意思をなくしたかのように下りてくれば
中からやってきた無数の木偶は
しかし人間はそうはいかず不甲斐ない木偶に代ってと、その力を推し量ることもできない能力者が
だが、能力者たちは
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