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「アスラがね、教えてくれたのよ。
「それでどうして
「もちろん見てきたからよ。私本人が行くのはまずいから子狐達に行かせてみたの。ただ、あの子たちは霊体だからね物を持ち運ぶことは出来ないから取ってくることは無理。それに妙なものの中に入っていて、遠くからだとそれが何であるか特定できないし、近くでやっと分かる程度の気配を出しているだけだったわ。見つからないように何かしらの術をかけているのかもね」
「それじゃ、
「そういうこと。しかもとんだ勘違いをされてね。神仏と人間の魂の違いも分からないなんて笑っちゃうわよね」
けらけらと声を立てて笑う
悩む
「要はその
「それは無理だ。この地に
「あら、どうして? その方が手っ取り早いじゃない」
「なんだ、俗世をふらふらしている
好きでふらついているわけじゃないわよと少々機嫌悪くなった
不貞腐れる
「
「
「当然だ。連中をこの地に入れた時点でこちら側の負けになる。私が周囲の連中、誰一人としてこの山に無断では入れないのも、どんなことがあっても結界を解かないのも、長年の子孫繁栄続けてきた
「あら、
「血の者に限っての話だからな、
「そこまで徹底する理由は?」
あまりの徹底ぶりに首をかしげながら
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