霊山
1
台所の掃除に三日かかり、居間に二日、その他の場所に一日、一週間のほとんどは掃除に明け暮れなければならない状態。
時間に縛られるということにも慣れていない知哉にはそれを気をつけることも大変だった。
ただ、その一週間を逃げること無くやり遂げられたのは合間で
一体何をしているんだろうかと
宿の方は数人の客があるようだったが、
こんなことで店として大丈夫なのかと
このような建物でありながら商売に関しては近代的で、ホームページの販売ページなども設けている様子。
電話やメール、ホームページなどで注文を受けて全国に発送、それが
「どう考えても通販の売上しかないんだったら店舗をかまえる必要はあるのか?」
「この
発送作業は思った以上に多く、中には店舗に発送する、まるで卸のような仕事もある。
多種多様、メーカー品も多いが
「そんなに此処の香はいいのか?」
昼飯時につぶやけば再び何時、どこから現れたのかわからないが、
「あ、え? いつの間に。
「あぁ、いいのよ。今日は実体で来たわけじゃないもの」
「じ、実体?」
「ここの香は
「
「まぁね、此処は見た目だけが全てじゃないから。此処には香を作るためだけのでっかい場所があるの。そのうち
「香なんて人が作れるものなんですか?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。