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「それでも
「あら、知らないの? この世で一番自分勝手で自己主義、気まぐれで気分屋なのは神仏様達なのよ、その次は神が作り上げた人間。そして私は神の使いですもの、神仏様達と同じで当然でしょ」
満面の笑みで当然だと答える
しかし、自分が滅びると言うことは何を意味するのかが分からないほどアスラは愚かではなかった。
どんなでも自分にとっては主人であり、自らを生み出した御仁であると、アスラは
灰色だった世界に色が戻れば風が吹き、周囲の止められていた時間が動き始める。
「賢い選択だと思うわよ、アスラ」
足を前に運び、空中を歩いてアスラに近づいた
毛は風を受けるほどに太く長く、そして数本が繋がり一本となってアスラの体に巻き付く。
ロープのようになったその先を
光の球体は
焼香の煙と香りにアスラが眉をひそめた。それを見た
自分達を見張るように辺りに満ちていた影たちの気配が無くなって部屋に
「終わったんですね、
「そんな嫌そうにしないの。少しね、取引をしようと思って捕まってもらったのよ。ところで
「だからやり過ぎだって言ったでしょ。この調子だと暫くは起きませんね、あちらでお茶でも入れて待ちましょうか。何より、お客様はこちらの香がお気に召さないよいうですから」
「そうね、本来は力が満ち溢れる香りのはずなんだけど、
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