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力を交流させたことで
「貴女のご主人様は
「我が名はアスラ、そのような呼称で呼ぶでない」
睨むように言ってくるアスラに、
「あらあら偉そうね、たかが人工生命体のくせに。それにアスラですって? それはまた大層な名前を貰った物ね」
「何がおかしいか知らぬが、我は我に与えられし使命を全うする。
「姑息で卑怯な
試すように瞳を流してアスラを見下した
その様子を見ながらさらに
「アスラという名を持ちながらも貴女はアスラ本体ではない。当然よ、人間如きが神を作り出すなど無理なこと。故に貴女は今揺れているはずよ、アスラの名と主人の命との間で」
「
「これでも一応神使ですからね。貴女の主人は少々アスラを理解していないわね、何より
言葉の最後で低く、威嚇をするような声色で言い放った
「再生が出来る身体とはいえ、その核を破壊してしまえば再生は出来ないわ。その核を消す事、それが何か貴女には分かるでしょ」
どうするかと選択肢を用意しておきながら、その選択肢にはイエスしかないような態度を見せる
「我の答えるべき応えを一つしか用意しておらぬのであれば選ばせる必要はないのではないか?」
「いいえ、答えはちゃんと二つあるわよ。イエスかノーか、イエスであれば私の提案に乗る、ノーであればこの場で私に核ごと消される。ほら、ちゃんと二つでしょ。そしてそれを決めるのは私ではないわ。もちろん貴女に命令だけして自分は動こうとしない主人の
艶めかしくも厭らしく微笑む
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