Fifteen's night
自販機の眩しさに揺れる煙
街の片隅で一人選択を迫られている
ぬくもりの缶コーヒーを手に取るのか
刺激的なソーダの味に走ってしまうのか
明日のことなんて考えていなかった
今日が終わることに焦りを感じ始めた
ひとりぼっちで立ち尽くす僕は
こんなにも惨めだったのかと
ようやく気づかされた15の夜
あの人の眩しさにあてられて
こんな街で一人憧れを捨てられずにいる
すり減った心を満たすあの歌詞
虚無感さえも忘れさせてくれる声
将来のことなんて考えていなかった
今が終わっていく何かを失っていくことに
大きな背中は寂しく見えている
あんなにも希望に溢れていた過去を
ようやく認めることができた15の夜
あの歌詞のように派手で悪い
虚しいことなんてできないけれど
僕は小さな勇気を手に入れた
青く光るボタンをそっと押したならば
あとは身を任せるだけでいいのさ
街道を走り去るあの寂しげなバイクのように
夢を追い続ける自由を手に入れるために
あの歌では終わることのなかった15の夜明け
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