おまけ 設定のはなし

Lesson0 設定のはなし

ネクターがウィンドベルに入りたての頃、ネクターとプリスは家で暇を持て余していた。


任務がまったく舞い込んでこない上に家事のほとんどはネクターの能力で賄われてしまうため、本当にやる事が無いのだ。


「なあ、今日はどうする?」


「どうすると仰られましても……特に何も……」


プリスはこれまでネクターを退屈させまいと、暇つぶしの手段を何度も講じてきた。しかし、それもついにネタ切れとなっていた。


「そういや、普段は何やってたんだ?俺は橋の下の人達から依頼を貰ってあれこれ複製していたんだけど」


「私は鍛錬ばっかでしたからね……ネクターさん、ちょっとマウントサクヤの頂上まで走りに行きます?」


「聞いた俺がバカだった」


「言われると思ったからやらないんですよ。私の運動強度にネクターさんを巻き込めませんからね」


二人して溜息をついた。ネクターの暇つぶしは固有能力に起因するものであり、プリスの暇つぶしは常人には過酷すぎるものであった。


「……あ、そうだ。また色々教えてくれよ。まだ世間知らずとか言われてるからな」


「それは本来生活の中で身につけるべきなのですが、いいでしょう。何でも質問に答えましょう」


「よっしゃ。まず、アウトサイドってそもそも何なんだ?」


プリスはソファから後ろに転げ落ちた。


「なっ……それ知らなかったんですか!?あなたそのアウトサイドでしょうが!」


「一応教えては貰ったんだけどな。ガルさんから教えて貰った知識だけだから本当に合ってるか分からないんだよ。そこはほら、アウトサイド討伐の専門家に聞けばもっと深められると思ってさ」


「まあいいですけど……それじゃ、始めますよ」


この話は煩雑になっている設定を整理するために書いたものです。ついでだからと言ってネクターとプリスの対話形式でやっちゃったもんだから文字数が膨れ上がってしまいました。


そんなわけで眠らせておくのも惜しいと考え、おまけのはなしとして投稿することにししました。興味の無い方はこれ以上読むのはアレかなあって思います。


これは、そんなある日の下らない日常会話。それでもお付き合い頂けるなら、どうかそのまま読み進めて頂けるとこれ幸いです。

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