お腹を満たせば

 森での探索を再開するとスライムと遭遇しました。

「スライムが持ってるかもしれなくってよ」

 ドゥーニャはピシッと音がなりそうなほどに伸ばされた指でスライムをさして言いました。

 あなた達は武器を取り戦闘態勢をとりました。

 ボイが前衛に出てスライムの攻撃を一身に受けています。

 ドン。と重い音がボイにぶつかっては戻り、ぶつかっては戻りしています。

 スキを見て攻撃をしようにもボイ以外の3人が持っているのは杖、杖、杖。皆遠距離攻撃主体の詠唱が必要な魔法使いでした。

「おい、このままだとスライムにやられるぞ!」

 ボイが背中を向けたまま叫びました。

「そうは言ったって後ろからだとボイさんに当たっちゃうかもしれません」

 マナはアワアワとした様子で両手で杖を抱えて言いました。

「くそう。何で俺しか前衛できないんだよ」

「それは自分で言いだした事であってよ」

 ドゥーニャが指摘します。

「そーだったー!」

 ボイはその言葉とともに勢いよくスライムを薙ぎ払うと距離をとってこちらに向き直りました。

「今みたいにして俺はどくから誰か特大のを撃ってくれ」

「ならいっしょに唱える事に」

「来ていてよ!」

 ドゥーニャの声でボイはスライムに方向転換して走り出しました。一撃を受けてスキを見つけると、

「何でも良いから任せたぞ!」

 と大声を上げました。

「ど、どうします?」

 不安そうな様子であなたとドゥーニャの顔を見るのはマナです。

「そんなの決まっていてよ。マナの言うとおり力を合わせてスライムを追い払うのであってよ」

 強気でマナにそう言うとドゥーニャは顔をあなたに向けてきました。


短い詠唱。

「ファイアー」へ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894917063/episodes/1177354054896676306


詠唱。

「口出し」へ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894917063/episodes/1177354054896780261


長い詠唱。

「警戒」へ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894917063/episodes/1177354054896833830


杖で総攻撃。

「突撃」へ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054894917063/episodes/1177354054896983472

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