ガッツリ食べる君が好き
「じゃあ、ラーメンにしようか」
あなたはラーメンを食べることに決めました。
「よっしゃ! やっぱりラーメンの気分だと思ったんだよ」
ボイは嬉しそうに勢いよくあなたの肩を叩きました。
「……」
その時マナとドゥーニャはあなたの事を細めた目で見ていました。
店に入ると油っぽい空気が肺に入り込む感覚がありました。
「らっしゃーせー!」
タオルを頭に巻いた青年が大声であなた達を迎え入れました。
「兄ちゃん。味噌ラーメン4つ」
「えっ!」
「ハイッ! 味噌ラーメン4つー!」
ボイがメニューを見ることなく勝手に頼んだことでドゥーニャ驚きと制止の意味も込めて突き出した右手を目を泳がせながら下げています。
「まあまあ、ここのラーメンはサイコーだから」
ボイが空いてる4人で座れる席まで慣れた雰囲気で案内しました。
「へいお待ちー!」
「いただきまーす!」
届くなり箸を突っ込んでズルズルと食べ始めるボイに女性陣は身を引いて様子を伺うだけでした。
明らかに高カロリーな見た目のラーメンを前にして、
「お先にどうぞ」
とさ、さ、とマナは手であなたに先に食べるように勧めています。
「ワタクシより先に食べることを許してよ」
ドゥーニャも手を出しはしないものの食べるように仕向けています。
光るつゆ、柔らかくも柔らかすぎない食感を想像させる麺。
「ぐううう~」
見つめているだけで口の中でじゅわ~っと唾液の広がる感覚を空きっ腹が刺激してきます。
あなたは女性陣のようにカロリーを気にして様子を見るという選択を取れず気づくと箸を持って麺を口へと運んでいました。
「ズルズルズルズル」
もぐもぐごっくん。
ちょうどよくスープの味の絡んだ麺を前に具材を掴む箸の手を止めることができませんでした。
「ごちそうさまでした」
丼が空になった頃にはマナもドゥーニャも食べ始めており目を閉じて頭を上下させていました。
「さて、食べ終わって俺も満足だぜ」
替え玉まで注文したものの女性陣よりも早く食べ終えたボイは満足そうに歯を見せて笑っていました。
「悪くなくってよ」
ドゥーニャはハンカチで口を拭きながら言いました。
「ええ、美味しかったです」
マナもドゥーニャと同じようにして言いました。
「そりゃ良かったぜ、じゃ再開と行こうか?」
ボイはあなたに尋ねてきました。
捜し物再開。
「腹が膨れれば」へ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894917063/episodes/1177354054895640325
まだ休憩。
「満腹後眠りに襲われ」へ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894917063/episodes/1177354054895687905
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