第133話 け・ん・ぽ

えー、健康保険…

「怪我や病気の際の、治療費を全部払わなくて済む仕組み」

「ふむ」

「月々少しお金を払って、代わりに医者にかかったら出してもらう」

「ふむ」

「参考までに言うなら、医者への支払いは、三割自分で七割出してもらってます」

「ふむ、七割!」

ふむふむとメモを取り、顔を上げると、今度は質問が始まった。

「どこへ払うのですかな?」

「仕事のある人は、仕事先の専門の組合へ」

「専門の組合」

「まぁ、どこも健康保険組合。例えば騎士組合になったり、侍女組合になったりで、分かる?」

ふむふむとメモ。

「家族の分も払えば入れてくれる」

「ふむ、家族も」

「旦那と嫁が別のとこで働いてる場合、それぞれの組合に入ることも」

「有り、ですか」

メモメモメモ。

「では、働いていない者は入れない?」

「加入出来ません。代わりに国の作った組合に入ります」

「ふむ、国の」

「あと、仕事先に組合が無い人達も国の方へ加入」

「働いていない者は、貯めた金から月々の分を払って行くのか?」

「条件があるけど、免除されることもあります」

あった…よね。

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