第127話 教育期間は決めません

殿下は本から顔を上げると聞いてきた。

「お借りしてもよろしいでしょうか」

黙って頷く。

何か視線が刺さってくるんだけど、言いたいことあるなら言えば?

「…六年、と書かれていますが、学校は六年掛かるのですか?」

「いや?」

近頃は順当に通って16年か。留学したり院まで行くなら、20年近く掛かる。

「なぜ、三年でいいと言ったんですか!」

「なぜ?教える方、指導する者もいないのに、何言ってるの?そんなんで何教えるの?」

今は他所を参考にする前に、先生を育てなきゃならんだろう。

「まだ早い」

基本のキ、からですよ、何事も。

「三年では足りないのでしょう?」

「それは今後。自分達に必要なものを増やしていけばいい」

不満そうな顔するなー

「自分達だけでは行き詰まって、もっといい方法はないかって探す時、参考にするもんでしょ」

働き手の子どもも多い。その親にも余裕ないだろう。

そして長けりゃいいわけでもない。ハタチ越えても幼い人間増えたし。

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