第128話 タブ持って行くよ…
会談を解散ー、て怒りを抑えるのに、おちゃらけ考えてないといられない。
「あの本はどちらから?」
「エーちゃん、よく気が付くねぇ」
取りに行かされたんだよ。ああもう、奥歯が摩り切れそうだよ。
こっちへ持ち込んだモノは他にもある。
「隊長さんにも会いに行かなきゃ…」
その前にリュックの中からタブレットを出さないと。
「あの、おばちゃん?」
「ゴメンねエーちゃん、突っ込んで聞かないで」
何にも答えたくない。いいように使われてる。
産業革命も無しに近代化だと?千里の道も一歩からってのに。
いい天気。陽は落ちつつあるが、まだ明るい。
練兵場へ行くと、またしてもゴーネスト。
「隊長さんは?」
「煩わすなよ」
隊長さん、走ってきて拳固。
「本日はどうされましたか?」
「ちょっと時間いい?忙しいなら出直すけど」
「大丈夫です」
「出来たら日陰で話せる?」
「では、こちらへ。椅子もありますし」
見学者用かな。
田舎のバス停風というか、市民球場のベンチというか。奥が壁で屋根があってベンチが二列。
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