第125話 怒怒怒

低めの椅子に座って、前屈みにリュックに出し入れしてたのが、いきなり椅子が無くなって膝をつく。

「…ぐっ!くっ(ソッタレのコンコンチキのボケナス神がぁぁぁぁあっー!)

コレか?コレなんか?コレ取りに行かされたのくゎーっ!?

手にした本を睨む。

「おばちゃん?」

あ、変な声出ちゃったから、エーリーズが心配してるわ。

「何でもない…お腹すいた」

「お昼ご飯から一時間も経ってませんよ?」

チクショウ、こっちもタイムロス少しで戻るのか。

「殿下とテルトと、お話したいなぁ…」

「伝えて来ます」

「それと、お茶が欲しいな」

「はい、用意します」

茶腹も一時、一食抜いても死にはしない。

部屋を出ていったエーリーズ。

手元に視線を落とす。

絶対取りに行かされたんだ。有名な漢字研究者の著書だから。

本の帯には「小学校漢字教育」とか「教育委員会推奨」とか「大人も学べる」とか、漢字検定受けてた頃に面白そうと買った本。

積ん読でろくに読んでなかったけど、漢字の構成やら成り立ちやらも書かれている。

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