第123話 やっちゃっちゃー

「うわっちゃー!」

家へ帰って、バッグを開けて、気が付いた。カメラ持ってきちゃったよ!

慌てて高木へ電話を掛ける。

「高木?ゴメン!カメラ返すの忘れてた!」

『あー、そこにあったかー』

そうだよね、備品だもん、探してたよね。

「ホント、ゴメン、どうしよう?とりあえずデータだけでもクラウドへ上げとく?」

『や、大丈夫、そこまでしなくても』

「ホントに?」

写真は組合の会報なんかに使うはずだ。

『休み明けに営業所へ顔出すよ。その時でも』

「ゴメンー、ありがとう」

『いや、こっちこそ今日はありがとう』

凹みながら、じゃあと電話を切る。

あああ、こういうの何てったっけ。終わり良ければ全て良し、の反対。ちょっと頭を抱えてしまう。

手に持ったカメラを見やる。

うん、もうこれ幸いに、ウチの連中のデータをコピーしとこう。田中さんの彼氏のデータも、スマホからPCへコピー。

少し整理して、タブレットへ移す。

欲しいと言われたデータが、すぐ渡せるように。

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