第113話 こんな会社

当社は東西南北それぞれ寄りに、配送拠点のある中規模運送業。大きな案件は港に近い、本部と併設された南の営業所が受け持つ。各営業所でも営業が動いて、仕事を取ってくる。

自分が所属しているのは北部営業所。

始業は8時からだが、10時頃から電話が鳴り出す。

「はい、高聖運輸、北営業所です」

お得意さんだ。PC上の各ドライバーの予定を確認。

「ご利用ありがとうございます。午前中には受け取りにお伺い出来ます。では失礼いたします」

いつもはメールのとこを、電話で来たってことは急ぎなんだろう。

ルート上のドライバーへメール。さらに電話。

「一件追加出ました。メール確認して寄って下さい」

「了解」

また電話が鳴る。今度は本部からだ。

「おはようございます」

『おはようございます。所長さんみえますか?』

所長の席へ視線を向ける。

「…あいにく電話中ですが」

『では、先月の勤怠の報告をメールして下さいと』

「はい、伝えておきます」

うん、忘れてない。何とか仕事は回せそう。

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