第93話 工房内の見学

そして言われたそばから、ジェンドガム様は机の上に手を出そうとした。

叩き落とす。

「痛いっ!」

「何をされます!」

「何じゃないっ!何聞いてた!」

王子と侍女、揃って口を閉じる。

「ほんのついさっき、触るなと言われたでしょうが!」

「だからといって叩かなくても!「黙れっ!」

こういうとこには職人専用なだけに、危険な道具も多い。

「どういう物かも分からないのに触って、王子の手に穴空いたり、指が切れても落ちてもいいのか!」

「そんなことは」

「子供が危険なことしようとしたら、大人は止めるんだよ」

ドライバーでだって怪我はする。

「王子様、何か触りたいなら、まずは聞いてみては?」

泣きそうな顔をしている王子に、職人の方を示す。

「え…と、それ持ってみたい…」

案内の若い子は「これですか?」と確認して、机の上の道具を取る。

「重いですよ」

支えながら、王子に持たせる。

「…重い」

「いきなり持って、足の上に落とさなくて良かったでしょう?」

「…ごめんなさい」

危険と手順は分かったようだ。

さて、バンゴーのとこへ行ってくるか。

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