第92話 工房到着

ぞろぞろ大人数で押し掛けて悪いなぁ、とは思う。

だが、バンゴーの親の工房はでかかった。

ちょっとした町工場な感じよりでかかった。

電化はされてない。電気ないもん。人力の道具にすっごい興味はあるが、控えとこう。

「お待ちしてました」

バンゴーが出迎えてくれる。

「忙しいとこごめんね、お邪魔します」

それからセヴリップ王子を促す。

「これ…」

壊れた舟を差し出した。

「お預かりします。お帰りになるまでに直しますよ」

「ほんと?」

「はい、直りますよ」

ぱぁっと顔が輝く。

「じゃ、見学させてね。誰か案内してくれるの?」

「こちらの二人を案内に付けます」

また、若いのが。この子らも見習い職人とかなんかなぁ?


最初に二人から、注意することを説明してもらう。

「道具類には不用意に触らないで下さい」

当然だ。

「作業中の場所には近寄らないで下さい」

当然だ。

「では、中へどうぞ」

前に一人、ぞろぞろと続き、後から一人。

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