第85話 伝える技術
「ナントに蒸気機関の話したとき、絵を描いたよね」
言葉だけでは伝わらないし。
「うん、なるほどって思ったよ」
「じゃあ川に水が流れてますってことを、川も水も使わないで伝えられる?」
「またそんな…うーん、でっかい溝に透明な液体が流れてる?」
ナントは首を傾げながら、そう答えた。ちょっと突っ込む。
「川の水って透明だっけ?」
「ええっ?そんなこと言ったらさぁ」
「ゴメンゴメン」
「ああ、川と水という言葉によって、どういうものか、が共有されているんですね」
エーリーズも賢い。
「そう、名前が無くて共有されてないと話が通じない」
もう一つ。
「赤くて丸い。白くて甘い。でも同じ物」
「リンゴ、ですか?」
「ピンポン、なぞなぞだよね」
そんな会話が続いていたら、いい加減切れる。
「ガンバロウの頭が冷えるまで、待つしかないな」
「おばちゃん、ガンバロウには厳しくない?」
いンや、対応はみんな同じなんだけど、ちょっと高度なことすることになった分、そう見えるんだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます