第86話 そろばん決定

祭りが終わって、先生のタマゴ達が集まってきた。

王太子殿下はじめ、プロジェクトチームの皆さんが慌ただしく動いている。

ちら見してくるのをスルーして、耳だけ向けておく。

いきなり日本の教育制度を採り入れるのは、無理でしょうよ。まずは学校というものの認知。制度の普及。

しかるのち、この世界に適した形へもっていく。

「聖女様、そろばんですが」

王太子殿下が30センチ程のそろばんを持ってきた。

「大き過ぎず小さ過ぎず、適当じゃないの?」

ほっとした表情。ダメだなぁ、評価が必要じゃあ。

相談にはのってもいいけど、決定するのは自分たちだと自覚してくれ。

使い方の講習っぽいことをする日程は、また後でと去って行く。

背中を見送り、エーリーズがぽつり。

「お忙しいのですね…」

「そのようね」

為政者が暇じゃまずいでしょ。

でも、あたしゃ暇だもんねー。さーゴロゴロするかなー。


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