第84話 頓挫たぶん一時的

ガンバロウが切れて暴れていろいろ投げ出したらしい。

プロディは怯えて部屋へ籠ってしまった。

取り急ぎ、ナントが教えに来てくれた。

んー、やっぱりなぁ。

「おばちゃん、どうすんの?」

と、言われても。

「どうしようもないわー」

話が通じなきゃ、そうなるわな。

「暴れるなんて…なぜですか?」

「ワケ分からんことは、もういいって激怒」

「概念の共有が出来てないからねぇ」

尻叩いた分、ちょっとは言語化したんだけど。

「何、それ?」

「ナントに蒸気機関の説明した時、ピストンとかシリンダーとかって言ったの、覚えてる?」

「うん」

「新しい物には名前が無い」

そりゃ、こっちゃ知ってるよ。でも、ここじゃまだ名前も無い。この世界で試行錯誤して、ここの人達が名付けるものだから、出来るだけ口出さないようにと思ってる。

「蒸気機関って名前もなかったら、ナントはどうやって説明する?」

「えっ?えー?えーと、水蒸気の力でピストンを押し上げて、それをクランクで伝えて」

「エーちゃん、何言ってるか分かる?」

「いいえ」

そうだよね。



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