第82話 迷路の出口

今日はどよんとしたガンバロウがやって来た。

まだ上手くいってない。

「…あとはプロディに委せていいでしょう?」

「プロディには作れません」

「天才だって聞きやした」

天才の仕事は現状の打開。アイデアを産み出すこと。

アイデアを設計図にして物を作るのが技術者。

あのエレキテル発生装置、どんだけ苦労したかが見て取れる不細工。テルトにでも作らせたら、かなりすっきりした効率のいい物ができるはず。

「電気ってのが必要なら、もう蒸気」「ものには順序があるの」

火力発電にだって蒸気機関の仕組みは必要だ。

「蒸気機関は絶対に必要。下地になる技術も無しに電気なんか使えない」

うなだれるガンバロウ。

「プロディにも蒸気機関の話はしたわ。バンゴーに連れてってもらうよう、頼むから」

天才は馬鹿みたいなことから、有益なことまで色々思いつく。ガンバロウに見えない改善点を見つけてもらえると思う。

「話してるうちに何かいい案が出るでしょ。ムカつくかもしれないけど、ちゃんと聞いて」

ただプロディの話が通じるかが心配…


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