第74話 専門家じゃない

出来ないわけない。

すでに廃れてしまったけれど、子供の頃に間近で汽車を見た。ピーッと汽笛を鳴らし、轟音を上げ、目の前を走り抜けていった。

「行き詰まってるんだねぇ。でも、絶対に出来るから」

言うのは簡単だ。無責任。ただ、何もしてはあげられないのも本当だ。

エーリーズがガンバロウの前にお茶を置く。

「頭を切り換える必要があるね」

技術的には到達していても不思議ではない。だから、頑張れ。


しばらく静かにお茶してた。

行き詰まってる時は、思考が堂々巡りをしてる。一人じゃ無理だ。

とはいえ、焦らせても何にもならないし、急いでもいない。

何が出来ないのかも聞いたりしない。それを考えて打開するのは、この世界の住人でなくてはならないと思う。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る