第73話 何してんだろうと思いつつ

近隣国への借款には、それぞれ弱いところを補うモノを提案するよう言ってみた。

西側北の国は農業が弱く、何度か食糧援助をしてると聞いたので、品種改良や栽培実験、農耕法で支援。

「調査は必要だし、慌てなくてもね」

一例作れば後は放置してもいいよね。前例あればやるよね。みんな優秀だもの。

基礎と近代化なんて両極、本当にこの世界はどうかしてる。基礎が無いせいで、新しいこと思い付かないんだろうなぁ、はぁ。


部屋へ戻ってソファーへ尻を落とす。

「疲れたよ、エーちゃん」

「お疲れ様です」

紅茶ウマー、あ、違った、ほうじ茶だわコレ。お砂糖入ってる。

そんなとこへ、もう一人、お疲れめな人がやって来た。ガンバロウ、やつれ果ててる。

「出来ません」

「いや、船の後は汽車だから」

出来ませんじゃなくて、やってもらわねば。

「上手くいかないんですよ…」

力無い声。

「一人でやらないで、何か考え付きそうな人に声かけてみて」

同業者じゃなくてもいいんだよ?異業種の方が、思いもしないヒントくれるかもよ?

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