第60話 水車見学
ようやく水車とご対面。
おおお…
三階位の高さがあるんだ。幅太い。それが三基、河から水を汲み上げている。
まずはプールみたいなとこへ水が貯まって、そこから水路へ流れていく。
んんん…あっちの小さい、半分くらいの水車は…
動力か!
「うろちょろすんなよ!」
するために来てんだから、するさ。
管理人に案内してもらって、動力側の水車小屋の中へ。
歯車いっぱい。クランクもある。金属製でグリスたっぷり。
なぜだ。これ、たぶんこの世界の順当な技術の進歩だろう。なぜ、他へ転用しない?
いや、時計、振り子時計はあったな。時計当たり前過ぎな世界にいたから気にしなかったが、あれも順当。
だが、これなら蒸気機関、行ってもいいか。行けるだろう。
「エーちゃん、水車すごいねぇ」
「そうですね、私も見るのは初めてで」
「学校始まったら、こういうとこの見学もあるといいね」
この台詞はエーリーズが殿下に報告したようで、施設見学がカリキュラムに組み込まれた。
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