第48話 祭り話

騒ぎ疲れたのか、少しおとなしくなった王子様を王妃様へと渡す。

「ご迷惑では…」

「ううん、ぜんぜん」

これからお昼寝なんだろうな。


近々、大きめの祭りがあるそうな。

「花祭りですね」

春から初夏の花が揃う、花市が開かれるという。

「じゃあそこで輪投げの店、出してみる?」

「どんな感じですか?」

「二種類あってね」

直接景品に輪を投げるもの。

「投げた輪が景品の下までかからないとダメ」

「厳しいんですね」

点数のある的へ投げて合計点の景品をもらうもの。

「点数のある的は、ちょっと離れてるか、もしくは輪が小さめ」

「そっちは難しいのか」

そうそう。

「大きな景品には別の的があったり、点数の的には大当りがあったり、輪をいくつでいくらにするかなどなど、ま、考えてみて」

「面白そうだから、やってみます」

そう言ってバンゴーは帰っていった。

さて、お昼寝するか。

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