第47話 遊園地の話

遊園地とは、乗り物などの遊び道具が色々置いてあるでっかい広場、みたいな説明。

「乗り物の遊び道具ですか」

興味を引いたようだ。

「ボールをぶつけるのもあったんだ」

「おばちゃん、もっかいっ!」

「はいはい」

「えいっ」

「がー!」

腹ではなく、左肩に当たったので左腕だけ上げる。

悔しがるが腹に当たらなきゃ、両腕は上がらないよー。

「祭りとか、どうなってるの?」

「祭りですか。食べ物屋とか大道芸とか」

そば、団子に軽業?

「的当てみたいな遊戯の出店は?」

「無いですねー」

「おばちゃん!」

「はいはい」

「でも、そういう遊びの出店もいいですね」

「バンゴーが出すなら、輪投げとかいいかも」

「おばちゃーん!」

大声でボールを握って、腹へ体当たり。痛いよ。

「ごらー!インチキする悪い子は誰だー!」

「あっ!きゃっきゃっ!」

両腕を上げてから、おおいかぶさるようにして、くすぐり攻撃。

「きゃーっ、ごめんなさい、ごめんなさい、やめてー!」

嬉しそう。

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