第41話 ハンバーガー(はぁと)

さて、お昼だー

どんなハンバーガーが出てくるかなー

って、後ろから王太子殿下と他二人が付いてくる。

「これから昼食なのでは?」

「はい、ご一緒させていただきます」

え?いつもご家族で食事されてるはずじゃ。

「…おにぎりとか食べられたことは?」

「ありませんが」

「今日のは手づかみで食べるメニューになってますが」

「えっ?」

「大丈夫ですか?」

しばし固まってたが。

「大丈夫です」

言い切った。それなら挑戦してもらおうか。


食堂へ入ると、さすがにざわめいた。

「殿下、何事でございますか?」

「聖女様とご一緒に食事をします」

またざわめく。だよね。

出来るだけ邪魔にならないよう、厨房寄りの窓側へ席を取る。

皿にバーガー一個、別の大皿にポテトと唐揚げのパーティー盛りが出てくる。

そして飲み物はほうじ茶を牛乳で煮出してもらった。

「いただきます!」

がぶりと食い付くのを見て、昼食にやって来た兵士たちも続く。歓声があがる。いやぁ、パテ厚くて旨いよー


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