第40話 どうなる学校

女の子がいないのが不満だが、仕方あるまい。

学校チームの最初のプレゼンに参加する。

…うんうん、寺子屋だねぇ。私塾にしても、もうちょいねぇ。

「どうでしょうか?」

誇らしげに聞かれても。

「最初に、教える人、を育てないとって言っといたはずなんだけど」

教える人いないのに、何の学校だって話でしょ。

「てんでんばらばらな内容を教えてもいけないし、それを実行する人、出来る人を育てること。学校は一つだけじゃないんだよ?」

しょぼんとされても。

「子供たちが最低でも字を読んで書けて、計算が出来るようにすること。それを教える人をどうするか」

アドバイザーの貴族様がおたおたしてるが、こんなんでGO出すなよ。何にも決まっちゃいない。

やり直しを宣言して、本日は終了。


王太子殿下が寄ってらっしゃる。他二人ほどと。

「聖女様の世界の学校は、どんなものなのですか?」

それそれ、それはやっちゃダメ。

参考までにっていうんじゃなくて、丸々採用してきたから、今ヤバイんだよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る