第39話 在るもの無いもの

結局、作ってもらうことに。が、バンズ焼くとこからなんで、出してもらうのは明日。注文多数だった。

サイドメニューもポテトや、コーン、唐揚げが出てくる予定。

本日の夕食は、肉じゃが、おひたし、大根の味噌汁、沢庵二切れ、豆の炊き込みご飯…

何故だ。本当に何故だ?

いい加減慣れろ自分、とも思うが。

「嫌いな物でも?」

眉間にシワを寄せてたら、エーリーズが聞いて来た。

「食後にコーヒーが欲しいなぁってね」

今度はエーリーズの眉間にシワ。

「あんな泥水みたいな飲み物…」

んん?コーヒーあるの?

「飲む人いるの?」

「料理人の何人かが好きなんだそうです」

「飲む、淹れる、豆?粉?」

料理を口の中へと掻き込む。平らげたお盆を持って厨房へ急ぐ。コーヒーお願いします。

愛想よく入れてくれようとしたが、急須はない。

許可もらって、大きめの茶漉しに新しい布巾でドリッパーもどきにする。

熱湯を注ぐといい香りが立ち上る。

あとは牛乳があればなぁ。

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