第28話 事務職の皆さんへ
バンゴー君、仕事早いねー。大量の竹ペンが出来上がってきたので、小父さんたちから部課長クラスの人たちを集めてもらう。
今日から竹ペンで、書類は小さく字を書いてください。以上。
竹ペンを配って解散。
国王陛下の執務室の書類の山の高さは、これで半分になるはず。
単語や短文、一枚ならまだしも、読むのも辛いだろう、あれ。
ランダム召喚で、武家の女性いなかったのか。
識字率が九十パーセント超えてたとはいえ、環境によっては女に勉強なんて無駄という時代でもある。
はー、もう一回、執務室かな…
学校必要のデモンストレーションが。
帰り支度をしていたバンゴーに聞かれる。
「竹ペンの尻はあれで良かったんですか?」
「うん、もう、ばっちり!」
渡した竹ペンが全滅する前に、テルトに頼んだペン先が出来てくるだろう。
そしたら竹ペンは引っくり返ってペン軸になる。
出来るだけゴミは出したくない。あと色々、最初からビール瓶並みに、回収できる仕組みをぶっ込んどきたい。
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