第59話
やっぱり一夜だけ俺が預かることになった。
リゼには「変な事したらぶっ殺す。殺した後に生き返らせてまた殺した後再度生き返らせる」と言われた。怖い。
先生達と別れた後リゼとも別れ、それなりに大きい不定形を小脇に抱えて寮の自室への帰路についた。
こんな姿を誰かに見られると非常に面倒なので誰にも合わないように祈りながら歩く。特にメリルには会いたくないな。誤魔化すのが大変だから。いっそのことこっちに引き込んでしまうか……。
先生はドラゴンの死体の管理があるとかで寮まではきてくれなかった。だったらスライムも一緒に持っていって欲しかった。
そんな事を思いながら歩いていると幸いにも誰にも合わず自室の前へと辿り着いた。
というわけで、無事に今は一人と一匹?で自室にいる。
それはそうと別れ際にシラヌイ先生が言っていた事が気になる。
「明日から、頑張ってください」
そう言われた。多分ドラゴン絡みだろうが、英雄扱いされて色々大変だとでも言いたいのだろうか。
まぁいいや、取り敢えず今日は疲れた。寝よう。
スライムはどこに置けばいいのかわからなかったから適当に寮の大浴場に行く時に使う桶の中に入れておいた。殆どはみ出ているけどな……。
ベッドに横になると、今日の出来事がぐるぐると頭の上を旋回する。
スライムを捕まえたと思ったらドラゴンが現れて、何とか倒して……あれ、でも、なんで急にドラゴンが現れたんだ?目撃情報も無かったのに。
それにしてはスライムが怯えていた、というよりもドラゴンの存在を認知していた……度々湖に来ていたような言い分だったのが気になる。
湖の中の生物が粗方ドラゴンに食い尽くされたであろう形跡を考えると、実際にドラゴンは何度かあの湖に現れたのだろう。
その割には目撃情報がないのが気になるし、参謀長とやらにそこに居ろと言われていたというのも気になる。
気になる点ばかりだが、ダメだ、流石に眠い。
考えているうちに俺の意識は眠りの世界へと吸い込まれていった。
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