第46話
「私達と一緒に来れば美味しいものも沢山あるよ、甘いお菓子もいっぱいあるよ」
段々とリゼがヤバイ方向へ舵を切っていっている。こんなキャラだったっけ?
「おかし……あまい……」
そしてスライム、お前は釣られそうになるな。何だその目は。見てきた中で一番輝いているぞ。ずっと怯えた目してたけどさあ。
「リゼ、ストップ。それ以上はまずい。何がまずいか具体的にはわからんがダメだ。どうどう」
「そんな事ないもーん」
そんな事ありそうだが。現にお前が今バックから取り出したそれは何だ。
「ね、ムーちゃん、これあげる」
「なにこれ?……あ、あまーい!」
魔物、もとい人型のスライムも食べる時はちゃんと口からなんだな……って思ってる場合じゃない、おいリゼ、今クッキーあげたろお前。
あぁ可哀想に、このスライムは人のお菓子の味を知ってしまった。どうすんだ、今後甘い物欲しさに人間襲い出したら。責任取れるのかお前は。……取れるか。じゃあいっか。よくねえよ。
……というか行動に気を取られてたけどリゼ今なんて言った?ムーちゃん?もう名前?あだ名?つけてるの?
あんまり感情移入しすぎてもまずいんじゃないか、こいつは一応魔物なんだし、そもそも俺達は先生から捕まえてくるようにとの指示を受けている。という事はだ、学院に連れ帰ったら引き渡さないといけないんじゃないのか。
その時リゼは、いったいどうするつもりなんだ?
「学院をぶっ潰す!」
だから心読むなって。あとお前は実際にそれができかねないからやめろ。ここ最近チートっぷりを見てたら不可能だと思えないのが恐ろしいんだよ、頼むから大人しくしてくれ。
「ぶっつぶすー」
リゼの言葉を真似して、スライムも両手を上げて物騒な事を言っている。情操教育は最悪だ。
……あーあー、クッキー1枚ですっかり仲良くなっちゃって。俺はもう知らんぞ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます