第45話
「ねえねえ、私達と一緒に来ない?」
「えっ?」
リゼがスライムに提案する。そうだ、当初の目的はこいつを連れ帰る事だ。
その後どうなるのかは……俺達が預かり知る所ではない。
「でも、ここは離れたくないなあ」
「確かにここは良い場所だとは思うが、良い場所だからこそ人間が多く来る。そんな所にキミみたいなのが現れたって騒ぎになって、こうして俺たちが来たんだ」
「そうなの?」
「うん。それにこのままここにい続けるともしかしたら私達以外に怖い人達がやってきて、容赦なく殺されちゃうかもしれないんだよ」
「ひ、ひええ」
まあ間違いなくそうなるだろうな。このまま放っておけば国家魔術師が退治……というと聞こえはいいが、駆除、つまり殺処分に来るのは確実だ。
「まぁそうだな、このままここに居続けるのは危ないな」
「そんなぁ」
「私達はあなたを保護する為にここに来たの。大丈夫、お姉さん強いから守ってあげるよ」
「頼もしい事で」
保護、ねぇ……実際にはただの鹵獲だし学院に連れ帰っても扱いは研究材料だろう。
ここで殺されるのと研究対象として生かされ続けるのは、どっちが幸せなんだろうか。
「でもでも、さんぼーちょーはここから動くなって」
「参謀長がもし怒って襲ってきても返り討ちに出来るから!」
いいのかそんなこと言って。相手がどんな奴かも知らないのに。
「愛はどんな力よりも強いんだよ!」
だから気安く人の心を読むなって。
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