(60話突破記念)コンプレックスをちょっとだけ克服できたのは

 他人から見れば美点であるポイントも、分からないだけで本人が悩んでいることは往々にして存在する。外見、性格などがメジャーだが、それ以外にもコンプレックスそのものは存在する。そうしたものは大抵(ある程度は)乗り越えられるのだ。ただ、どうしても届かない領域というものはある。

 前にも書いたが、私はずっと「読みやすい字」しか書けずに悩んでいた(ずっと鉛筆の持ち方を矯正されていたのもあるし、小学校時代に一年だけ習字教室に通っていたのも理由だろう。ちなみに、習字は母に勧められて通っていたが、乗り気ではなかったことを覚えている。その時間も遊びたかったから)。周りの子(いとこですらそうなのに)が丸文字を書いているのに、置いていかれた気分になったのだ。いざレクチャーしてもらっても全く書けない。今日までそれは続いている。「そんなに丸文字書きたいならパソコン使えよ」という人もいた。けれど、手書きには手書きの味がある。だからこそ学ばないといけないと思っていたのだ。日本語は無理なのでアルファベットでそれを実践した。

 とはいえ今のご時世筆記体など教えてはくれない。その為、英語のノートやコミックのフォントを何度も(有り体に言えば)ガン見し、その方法で殆どの字をマスターした。ひとつは遅れてマスターしているが、全て覚えて書けるようになったので万々歳である。一見コンプレックスを解消したかに思えたが、今度は条件が揃わないとかわいく書けないという問題が起きた。ボールペンのインクの色である。これが黒やら赤だったら、以前の二の舞であるからそれを避ける為にはパステルカラーのインクを使わねばならないのだ。私は文房具屋でピンク、スカイブルー、バイオレット、エメラルドグリーンの計四色を購入した。結果は、

パステルブルー:紙によっては読みづらい。黒い紙の上で真価を発揮する

パステルピンク:申し分ない。比較的使う頻度が高い分、インクの減りが早い

パステルバイオレット:かわいいが少しだけミステリアスな出来になる。紙に書くだけなら申し分ない

パステルエメラルドグリーン:白い紙の上なら問題はないが、黄色い紙の上だと見えにくい

一番使いやすいのはピンクのようだった。その他の色も使い所さえ間違えなければ、ちゃんと使えるだろう。ちなみに見えにくいというのは、一見短所だが実は長所でもある。というのも、痛いポエムなんかを書いた時に見えにくいので……。

 とにかく、一応コンプレックスは払拭出来たがあまり自信はない。

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