概要
とことん惨めで、ちっとも上手くいかない僕の恋。
「謝りたかったんだ。今までのこと。……二年前から、ずっと」
海辺の町で暮らす俊貴の元へ、二つ年上の幼馴染・灯莉が二年ぶりにやって来た。
バスケットいっぱいのサンドイッチと、大学の合格通知書を持って。
捨てられない初恋に苦しむ、片思いの物語。
※タイトルは『みぎわのあかり』と読みます。
海辺の町で暮らす俊貴の元へ、二つ年上の幼馴染・灯莉が二年ぶりにやって来た。
バスケットいっぱいのサンドイッチと、大学の合格通知書を持って。
捨てられない初恋に苦しむ、片思いの物語。
※タイトルは『みぎわのあかり』と読みます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!二人の距離は開いていく。痛く苦しい、それでもきらきら光る
物語としてとても丁寧に編まれた作品、そして、人物の心の動きをとても丁寧に綴った作品でした。
心をかき乱される作品を読みたい私に、作者様がそっと差し出してくださったのがこの作品でした。まさに心をかき乱される作品だったなと思います。
「心をかき乱される」というのにも色々な種類があります。こちらの作品では主人公の俊貴の葛藤や痛み、祈り等を追体験でき、読者である私も読み進めながら彼と一緒になって苦しんだり、傷つけられたり、切なくなったりすることができました。男の子が小・中・高と成長していく中でずっと持ち続けた感情を追体験するわけですから、ものすごい高エネルギーです。時に弾み、時にグシャグシャに…続きを読む - ★★★ Excellent!!!一点の灯に囚われた、苦く辛い初恋
初恋という言葉の初々しい響きとは全く異なる、重たい痛みを持って描かれた物語です。
主人公の心象描写はどこか自虐的で、それでも少しだけ希望を持ちたいという甘さも垣間見えて、すべての感情が痛々しいほどに繊細です。その思いは緻密に描写された風景にも映し出され、読んでいる側にも苦くて辛い潮風の味がします。
その恋は一点の灯台の光なのか、それとも呪縛なのか。手離せない感情をボトルメールに例え、それを流せないままに抱き続ける主人公の姿が切ない。
サンドイッチ、灯台、海といった小道具やモチーフが全編で重要な役割を果たしていて、その使い方の巧みさや物語の構成にも唸ります。
一文一文に隙のない、美しい文章で綴…続きを読む