特別章2-6 人見知りな私と心の葛藤
「あのっ! ほんっとうにごめんなさい!! ほら、
「す、すみませんでした……」
「あはは、いいよいいよ。僕も変な勘違いさせちゃってた訳だし……」
謝る高校生2人に対して、男の人は気まずそうに苦笑いを浮かべながら、そう言ってくれました。
「それに、やっぱりきみたちは僕らの後輩だったんだね。えっと、今はきみが部長さん、なんだよね?」
そして、その男の人が、私に声を掛けてきます。
『形だけはな。実質はオレ様が部長みたいなもんだ』
「そ、そうなんだ……あはは」
彼は、ブルースがしゃべりだしたことに戸惑いはしたものの、そのことには触れずに話を進めてくれました。
「一応、僕も部長をやってたんだ。でも、きみと同じで形だけっていうか……。ああっ、同じなんていったら失礼だよね! ごめん……」
そして、彼はまた、レジ前に座っている
今、私たちは『Wonder Land』の店内へと移動しています。
そして、
彼の名前は
それを聞いたとき、私は
そういえば、今の
「あの、私から一つ、質問よろしいですか? どうして、
質問をしたのは、生徒会長さんでした。
すると、
「えっと、それは……きみたちがこの店に出入りするところを見たんだ……それで……」
「……私がどうしてるのか、気になって聞き出そうとした。そうでしょ?」
唐突に、レジカウンターに座っていた
でも、いつもの
というよりも、私たちがお店に入ってから、ずっとこんな調子です。
「……うん、そうなんだけど」
しかし、
「……私はもう大丈夫だからさ。あんたが心配する必要なんかないよ。どうせ、母様から私がここにいることを知ったんだろうけど、もう来る必要なんてないから」
それは、私が聞いたことのないような冷たい台詞に聞こえてしまいました。
「……ユイ、だけど……」
「いいから。あんたが気にすることなんて、本当に何もないんだよ……」
その台詞は、本当に酷く、悲しい雰囲気を纏っていました。
「……わかった。ごめん、急に尋ねたりして」
それだけ言って、
「えっと、きみたちにも迷惑をかけて悪かったね。OBなのに、情けないところを見せちゃったよ……」
そして、最後に私たちにそう告げて『Wonder Land』から出て行ってしまいました。
その背中が、私は酷く悲しいもののように、見えたのです。
「……ほっ。とりあえず、良かったわ~。あたし、警察を呼ばれるんじゃないかって思ってドキドキしたわよ」
「まぁ、呼ばれててもおかしくなかったよね。今回は僕もさすがに肝を冷やしたけど……」
2人が合わせて声を漏らしたところで、
「さて、きみたちの用事は何だったんだい? 2日連続で来てくれるのはありがたいけど」
「あー、それは……」
どうやら、
名探偵
「あの、あたしたち、今日はこれで失礼しようと思います! さ、帰ろう!
「それじゃあ、また来ますね!
「うん、またいつでもおいで。私も待ってるから」
そう言って、去っていく私たちに、
本当に、さっきまでの雰囲気とは、全然違うかったのです。
とにかく、私が付けられていたというのは勘違いで、何も問題はないということが分かりました。
「はぁ~、まぁひとまずはこれで
まぁ、そういうことになりますね。
これで、事件は解決。
私の物語も、これでお終いです。
「
生徒会長さんも、安心したように私にそう告げました。
「それじゃあ、
そして、私は
……だけど、私の頭には、先ほどの
私は、去っていく
「 」
……ねえ、ブルース。
私、少し気になることがあるんだけど、いいかな?
『そりゃあ、お前が決めることだぜ』
……ありがとう、ブルース。
私は、灯りがぽつぽつと浮かび上がる商店街を、1人で引き返すのでした。
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