第3話 オールスター

オールスター

監督推薦でオールスターに選ばれた。今シーズン、自分はそれほど活躍している気はしていなかったので、推薦で選ばれたことに驚いた。


考えてみれば、今年の各チームを見てみると、世代交代や怪我でキャッチャーを固定できてない所が多い。そういう要素もあって俺が選ばれたのだろうと予想する。


オールスターはスター選手がたくさん出るから華やかなんだけど、正直いうと俺は苦手。


試合では各チームの主力投手の球を受けるのだが、後半戦もあるので決め球はまともには使ってくれない。そのため、自ずとストレート中心の配球になってしまう。だから、打者はタイミングが合わせなくなるから有利になる。


また、怪我をさせるわけにもいかず、ペナントレースと違って打者の内角厳しいところも攻められないので、甘いところに投げてしまって痛打される。


最近のオールスターは投手と捕手には受難だ。苦行とも言えるかもしれない。


昔は3イニング投げて、9奪三振する投手がいたらしいけど、これからの時代は難しいだろう。そもそも、3イニングも投げると、後半戦のチームに影響があるから投げさせないか。


色々な選手がいて気を使うんだよな。気が重い。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る