第68話 杉田議員がウソをついたことだけ明白に

  数々の失言で批判を受けている自民党の杉田水脈衆院議員が、またやらかしてくれました。問題になったのは9月25日、党本部での会議で女性への性犯罪に絡んだ議論の中で、杉田議員が『女性はいくらでもウソがつける』と発言したとする1日同僚議員の証言です。

 一報が報じられると杉田議員は「そのような発言はしていない」と発言内容を完全否定。10月1日になって自分のブログで『ご指摘の発言があったことを確認した』と認めました。


誤解がないように、参考までに彼女のブログの件の記事を紹介します。

「今回改めて関係者から当時の私の発言を精査致しましたところ、最近報じられている慰安婦関係の民間団体の女性代表者の資金流用問題の例をあげて、なにごとも聖域視することなく議論すべきだと述べる中で、ご指摘の発言があったことを確認しましたので、先のブログの記載を訂正します。事実と違っていたことをお詫びいたします。」(1日正午過ぎにアップされた杉田水脈議員の公式ブログより)


 彼女のブログで読み取ることが出来るのは、9月26日のブログで完全否定した前日の発言を5日後の1日になって関係者からの聞き取りなのか、録音データなのか分かりませんが『“精査致しましたところ”、ご指摘の発言があったことを確認しました』という「事実」です。ここで大事なのは、杉田さんは他人に確認しなければ、僅か2、3日前の自分の発言が記憶にないこと。そして、覚えていないにもかかわらず、発言翌日にはメディアの取材に強硬に否定してしまったこと。この二点は国会議員としては致命的な欠格条件に当たるのではとゼミ員と納得しました。


 『女性はいくらでもウソがつける』は慰安婦問題などに限らず、いかなる場面でも女性蔑視に他なりませんが、皮肉なことに、この僅か一週間で彼女自身 『杉田水脈衆院議員はいくらでもウソがつける』ということを立証してしまいました。『女性を蔑視する意図はありません』とおしゃっていますが、それではどんな意図があったんでしょうか? 

 橋本聖子五輪相は男女共同参画担当大臣も兼ねていることもあり、今回の件について『残念』と批判はしたものの、彼女も“同じ穴のむじな”的な前歴もあるし、野党に対しては眼光鋭く『恥を知りなさい』と元女優らしく啖呵を切った三原じゅん子参院議員ならどうコメントするか聞いてみたいものです。ってか、本音では何を言うか大体読めているので特に興味があるわけではありません。


『LGBT(セクシャル・マイノリティー)のカップルは子供を作らないから、生産性がない』は優生思想が染みついて離れない差別発言そのもの。

『待機児童、待機児童っていうけど 世の中に「待機児童」なんて一人もいない。保育所なんか待ってない。待機してるのは預けたい親でしょ』は安倍前総理も顔負けの“ご飯論法”。

衆院本会議では、夫婦別姓の課題を質した国民民主党代表だった玉木雄一郎議員の質問中に『それなら結婚しなくていい』とヤジを飛ばしたのも杉田議員と見られていますが、少子化対策等、喫緊の課題にも関心がないと言わざるを得ません。


 断っておきますが、私も渋川ゼミのゼミ員も杉田議員個人に対して特別、攻撃するつもりは毛頭ありません。憲法で謳っている通り、他の国会議員同様に国民に仕える公僕としてキチンと仕事を全うしてもらいたい、それだけなんです。国民のために役に立つ仕事をして目立つ国会議員は見ない一方で、見識をうかがう問題発言や失言、問題行動で目立つ情けない国会議員ばかりが多い責任の一端は、有権者が関心を寄せず、放置しているからかもしれません。

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