第40話 「募る」と「募集」が異なる総理で大丈夫?
1月28日の衆院予算委員会で、共産党の宮本徹議員に「募集しているということについては、何時からご存知だったんですか?」と問われた安倍総理は「あの~私はですね、幅広く募っているという認識でございました。募集しているという認識ではなかったのであります」と、明瞭に答えました。これには後ろで官僚が用意した答弁用の原稿に目を通しながら受け答えを聞いていた高市早苗総務相も、驚いた様子で首を大きく傾けていました。宮本議員は「私は日本語を今まで48年間使って参りましたけれども「募る」というのは「募集する」と同じですよ。「募集」の募は「募る」という字なんですよ」と指摘。思わぬ失態に総理は、説明責任を果たすべく言葉を重ねましたがその説明はもはや説明にならないシドロモドロで、恥の上塗りのそのものでした。
これではもう「ご飯論法」にもなっていないですよね。覚えてますか。「朝ごはんは食べたけど、ご飯は食べていない。パンは食べたけど」みたいなやつ。安倍政権の大臣たちが答弁で逃げ口上に使った手法です。「募るという認識で、募集するという認識ではなかった」というのはもう苦笑いするしかないですね。広海たち店にいた大学生も国会中継に大ウケで、「お笑い芸人もたじたじだよね」「さすがは吉本新喜劇の舞台に立つだけのことはある」と妙に納得していました。予算委員会のこのやりとりはさすがに伝播の破壊力抜群で、ネットのあるニュース動画の再生回数は半日で3万回を超えていました。
さらに、28日の予算委員会では政府の答弁のいい加減さが目立ちました。
「桜を見る会」の招待者数が当初の倍近くに膨れ上がったことと、功労者の扱いについて安倍総理は、「昭和27年以来、続けてきているうちにルールが曖昧になった」と、
あたかも周囲の環境が原因のように論点をずらし、自らの責任を回避。菅義偉官房長官も含め、「(今回のことを)反省し、今後に生かす」風に弁明して、法律違反の官僚の処分で責任を押し付けるだけ。その姿は、まるで『もう、しません』と謝って、その場を凌ごうとするだけの子供と重なります。問題はこれまでの事実の解明をすること。それを免れることはできませんよね。
内閣府の役人もどうしたものでしょうね。安倍総理の事務所が地元・下関の後援会の支持者に「桜を見る会」の招待状を出したのが2月。内閣府が参加者の取りまとめを終えて参加者を決めたのは約ひと月後の3月。この矛盾の説明に、『総理や総理夫人が推薦した後援会や招待希望者は2月に決定したものではなく、選考に漏れた人もいた』旨の答弁をしましたが、昨年秋の臨時国会時の野党の「追及ヒアリング」では内閣府の官僚が『総理や昭恵夫人枠のリストで漏れた人はいない』と答えていたはずです。いつもは忖度ばかりが際立つ役人の答弁内容が、総理や官邸の答弁と食い違っていたので、はっきりと覚えています。この辺りも参議院の予算委員会で野党の追及を受けるのでしょうね。ネットではあまり盛り上がっていないようですが、「自らの総理時代に後援会の支持者を招待したか」問われた麻生前総理が、「滝クリ」の「お・も・て・な・し」さながらに、『あ・り・ま・せ・ん』と面倒くさそうに言葉を区切って答えていたのを、これって“忖度疲れ”と思って、聞いていました。国会の速記係はこういう不真面目な発言をどう記録するのでしょう。
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