第38話 『チバニアン』でWordのアップデートに遭遇

 地球の地軸が入れ替わった証左しょうさとして、千葉県市川市にある地層が「チバニアン」として歴史に刻まれることが明らかになりました。


 地学にうとい私が「チバニアン」と聞いて瞬時に脳裏をかすめたのは「オバタリアン」でした。あつかましく羞恥心のないイメージが強い中年女性を指した「オバタリアン」は1989年に流行語大賞にも選ばれた20世紀末の流行語です。

何気なくパソコンで誤変換したのが「千葉に杏」。かなり無理がありますが、千葉県に女優の杏さんが現れたような誤変換。「千葉にアン」だったら中村アンさんでしょうか。自分のパソコンにAIが搭載されていて、「猫に小判」や「豚に真珠」のようにユーモアたっぷりのいたずらをしたのかなと苦笑いしました。更に変換したら「赤毛のアン」とか表示されたら、楽しいですね。


 そんなゆる~い気持ちでこの原稿を打っていたら、驚くべき出来事が2019年1月18日午前7時を跨いで起きました。午前7時ジャストを回った瞬間に「ちばにあん」で変換したら、「チバニアン」のみの変換になりました。何回変換しても「チバニアン」にしか変換されません。7時前は、確かに『千葉に杏』とか変換されていて、全文字カタカナの『チバニアン』に変換できたのは無変換を2回繰り返した時だけだったのに…。これって、ウインドウズ10で、「マイクロソフトのオフィスWord」が更新されたんでしょうね。チバニアンが私のパソコンでも“認知”された初めての体験で、正直驚きました。


 犬や猫の種類のようなチバニアン。映画「ジュラシック・パーク」シリーズの公開以降、「ジュラ紀」は“市民権”を得ていると思いますが、白亜紀とか古生代の時代区分のひとつですね。ですから和訳すると「千葉紀」(チバ紀)ということです。


 地球は長い歴史の中で何度となく磁気変動を繰り返してきたらしいのですが、たかだか数十年しか生きていない私にはピンとこない話です。何しろ、北極と南極が入れ替わりを繰り返してきたという超SFチックな話ですから。当然、北半球と南半球も入れ替わります。いいですか、コンパス(方位計の方)の「N」が南極を指すんですよ。北極星が南極星になるのですから「北斗七星」は「南斗七星」? くどいですね。実際、チバニアンの時代には「北極」「南極」も「北半球」「南半球」の概念はなかったと思いますが…。


 まだ、大きな発見につながった千葉県市原市の実地を訪れたことがないのでネットの画像を見ただけの印象ですが、剥き出しになった地層を見ても素人目には「磁気変動」の証拠には気づきそうにありません。北海道で見つかった恐竜の「むかわ竜(カムイサウルス・ジャポニクス)」も博物館で骨格が復元されているから『ハァー』と感嘆するのでしょうが、地層から発掘する時にはチバニアン同様、割と地味かもしれませんね。


 不勉強ゆえに市原市にはゴルフ場のイメージしかありませんでしたが、今度はチバニアンを訪ねてみたいと思います。一番の目的は内房の海の幸ですが…。

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