第33話 マラソン・競歩の札幌開催にひとこと
大宮幹太です。またまたマスターにわがまま言ってつぶやかせていただきます。2020東京オリンピックのマラソン競技を札幌開催に変更するIOCの決定については「合意なき決定」と悔しさをにじませた小池百合子都知事だけじゃなく、異論反論をお持ちの方が多いと思いますので、そこは譲ってオレは喉まで出かかった不満はグッと堪えて、異なる論点で…。
で、百歩譲ってバッハさんやコーツさんに確かめたいことを呟くことにします。
IOCは『オリンピックのマラソンと競歩意外に開催地の変更はしない』と語ったそうですが、『マジで?』というのがオレの感想です。前代未聞の開催地変更は“アスリート・ファースト”ということですよね。それもこれも9月27日の世界陸上ドーハ大会の女子マラソンの惨状を目の当たりにしたからでしょ。高温多湿のコンディションにもかかわらず、スタートを深夜に移してまでもレースを強行した挙句がレース前も含め70人中、30人が棄権する結果を招いてしまった。“アスリート・ファースト”でなく“スケジュール・ファースト”は明らかですよね。もっとも、こっちはIOCじゃなくて国際陸連の失態ですが。彼らのプライドと優先順位がどういうものか分かりませんが、スタート時間も当初の予定日を変更したくないのがミエミエの深夜の23時59分。午前零時だと日付が変わるから、どうしても27日のスタートにこだわったことは明らかですよね。こういうところ、本当はマスコミにり上げてほしいんだけど…。日中よりも夜の方が気温が下がるというのは確かですが、そもそも真夜中に40キロ以上走らせるって、健康面から考えても負担が大きすぎると思うんですけど、医学的に検証というか、“お墨付き”をもらったんですかね。
で、IOCは“ドーハの悲劇”を繰り返すのは御免とばかりに、オリンピックのマラソンと競歩の開催地変更に踏み切ったわけです。8月の東京と札幌の最高気温やコンディションがどれほど差があるのかザックリとした数字しか伝えられていませんが、ここではいったん納得することにします。
問題は、約ひと月後に開催されるパラリンピックのマラソンです。現在の競技スケジュールでは9月6日の日曜日で、暑さ対策のため午前6時30分スタートです。9月とは言え第1週目の東京はまだまだ残暑が厳しく、最高気温は30度を超える真夏日が続きます。さらに、車いすランナーの場合、状況がさらに厳しくなるのはオレにだって分かります。小さな子どもさんをお持ちの親御さんはご存知かと思います。ベビーカーに乗せた乳幼児に熱中症のリスクが高いことを。そう、顔の位置が地面から近いから、大人に比べて太陽の反射熱、照り返しを受けやすいんです。パラリンピックの車いすランナーについても同じことが言えますよね。ネットを見ると、大体5度くらい体感温度が違うそうです。仮に気温が30度なら35度ということです。とすれば、パラリンピックのマラソンも夏の東京では危険ということです。バッハ会長、そして調整委員長、アスリート・ファーストを謳うのでしたら、パラアスリートにだけ過酷なレースを強いるのはいかがなものかと思いますが、いかがでしょう? 反論をお待ちしています。
また、オリンピックでは選手や関係者の移動費などの経費を抑えるために男女のマラソンと競歩の日程を詰めるようですが、経費面だけを考えるのならパラリンピックのマラソンもオリンピック期間に繰り上げますか?
ただ、車いすマラソンの実績があるかどうか分かりませんので、単純に札幌開催でいいのかどうか。ネットで調べたんですが、大分では車いすマラソンの実績があります。どのみち開催地を変更するのなら札幌ではなく、大分でやったらいかがですか? コンクリートに囲まれた東京の夏よりも体感温度は低いかもしれませんし、多分レースに熟知した経験豊富なスタッフもお願いできると思いますよ。大分の車いすマラソンは基本、11月開催のようですが。日本の夏は東京も北海道も九州も基本暑いのは変わりませんよ。
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