第20話 塀の中の呆れた面々2
丸山穂高議員がまたやってくれました。ツイッターでの「戦争で取り戻すしかない発言。今度のターゲットは北方領土ではなく竹島です。北方領土の時は、酒の席での暴言でしたが、今回はどうなのでしょうね。 国会では議員辞職を促す「糾弾決議」に留めましたが、国会も随分と舐められたものです。丸山議員は「北方領土発言」で4カ月前の5月は所属していた日本維新の会を除名されましたが、現在彼が所属する「NHKから国民を守る党」は「問題提起の範疇」と処分等の考えはないようです。同党にとっては、政党交付金の交付要件を満たすことが最優先でしょうからね。喫茶『じゃまあいいか』の「渋川ゼミ」のゼミ員なら「N国党」のこの判断に誰も疑問を挟まないでしょう。以前、「渋川ゼミ」で「塀の中の呆れた面々」(「政治的未関心Ⅲ 第17話」)で取り上げましたが、今回はその第2弾です。
それにしても、2度までも「侮辱」された国会はこのまま手をこまねいていていいのでしょうか。国権の最高機関は、韓国に「つけ込む隙」を与えるような行為を再び「糾弾決議」だけで済ませるつもりなのかという話です。「辞職勧告」や「辞職決議」は、いずれ“ブーメラン”のようにわが身に返って来る恐れがあるとして踏ん切りがつかないのが議員の本音らしいんですが、それは議員それぞれに何か思い当たる“傷”があるからに他なりません。天に、そして国民に恥じることなく職務を全うしていれば“ブーメラン”など返って来るわけがなく、「語るに落ちた」と言われても仕方ありませんね。みなさん、どう思いますか。
そして、小学館。週刊誌「週刊ポスト」9月2日号が「韓国なんて要らない」との特集記事を組んで、同誌に連載を持つ作家らから執筆拒否等の「炎上」を招いています。
同誌にとっては、「こんな病院要らない」とか「こんな政治家要らない」などのありがちな特集と何ら変わらないつもりでいたのでしょう。ライバル紙の講談社「週刊現代」との売り上げ争いは「週刊文春」と「週刊新潮」の関係に似て、「抜いた」「抜かれた」の厳しさは私ごとき一喫茶店主なんかには想像もつきません。特に、一部権力者の行動から全体を「抹殺」するような「全批判」はいかがなものでしょう。「表現の自由」は、何でもかんでも無制限に「自由」を認めたものじゃないことは私にも分かります。発行前に気づいてほしかったですね。昨年、LGBTをめぐる差別的な記事の掲載を正当化しようと“ドツボ”にハマって自らの“首”を絞め、事実上の廃刊に追い込まれた「新潮45」のケースが脳裏をよぎりました。
韓国の
マスコミで度々取り上げられるように熾烈な「受験競争」で知られる韓国では、不正入学へのバッシングは日本のそれを遥かに凌ぎます。日本でも医大の入試で複数の大学で男女差別による不正が明らかになったばかりですが、当事者以外では批判の輪は、それほど広がりを見せませんでしたよね。韓国で同じ不正があったらどうだったでしょうか。日韓の若者の「社会参加」を考えた時、ある意味で韓国の若者の意識は日本の学生の“醒めた”それより幾分「健全」な気もしてきます。「政治への成熟度」という意味で。彼らの情報判断にはもう少し冷静さが必要かな、とも思いますが…。
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